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アイスホッケーfrom東京
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「ミエナイチカラ」を跳ね除けて
「ミエナイチカラ」を跳ね除けて_a0024449_1562389.jpg

【10-11 アジアリーグ クライマックスゲームズ】(西東京/Dydo)
2/20(日) 第2試合
ブレイズ 6-5 バックス (観客数:延べ2,294)

得点経過:
 14:22【ブ】鈴木雅(A:マルヘレン,樫野)
 21:06【バ】ローチフォート(A:内山,篠原)
 27:13【バ】大久保(A:鈴木貴,スミス) +1
 29:08【ブ】田中豪(A:ファリヌック,シャンペイン) -1
 30:03【バ】高橋一(A:スミス,大久保)
 34:27【バ】スミス(A:内山,鈴木貴)
 36:08【ブ】河合卓(A:ヒョック,菊池秀)
 48:38【ブ】ジャレット(A:ファリヌック,田中豪) +1
 49:13【ブ】今城(A:シャンペイン,奥山)
 54:32【バ】スミス(A:鈴木貴,ローチフォート) +1
 59:37【ブ】田中豪(A:ジャレット,鈴木雅) 6M


得点経過を見てお分かりのように、消化試合らしさは微塵も感じさせない激闘となった最終戦。
バックスの方は既に6位確定でプレーオフ進出の道は絶たれていたが、
この日が長くAL界を支えてきたベテラン菊池と土田の引退試合ということもあり、
違った意味での「最終戦」に対する気迫を持ってこの試合に臨んできた。

1Pにブレイズは最近好調が続く鈴木雅のゴールによって幸先よく先制するも、
3回あったPPのチャンスを活かせず突き放せなかったことで、逆にバックスを勇気づけてしまう。

2PはPPを残して始まるがこのチャンスも逃すと5on5に戻った直後に隙を突かれあっさり追いつかれる。
この時点ではまだどちらに転ぶとも分からない状況であったが・・・

その後2度目の反則でキルプレーのピンチを迎えたブレイズ、しかしバックスもこの好機に
なかなかシュートまで持ち込めず、どうにか凌ぎ切れるかと安堵したPK終了5秒前、
それまできっちり閉めていたゴール手前正面のスペースをぽっかり空けてしまい、
そこを見逃さなかったDF大久保に痛打され逆転を許す。
なんか今季のブレイズはこういう微妙な時間帯やPP中の失点が非常に多いような・・・
逆にバックスは理想通りの逆転劇に、大勢駆けつけたサポーターもスタンドで気勢を上げる。

さらに追い討ちをかけるように、暴れん坊ジャレット将軍がこの失点直後に
お馴染みKYな反則を犯し再びキルプレー。ブレイズ側の空気は悪くなる一方・・・
しかしこのキルプレーの中、前がかりになっていたバックス守備陣の後方にこぼれたパックに
俺たちの田中豪が素早く反応してブレイクアウエィに持ち込みSHGを難なく決め同点に。

ところが流れを引き戻せたかと思ったのも束の間、
直後のプレーでターンオーバーから高橋一馬に決められ再び突き放される。
この日のバックスの勢いから見て、これ以上のビハインドはマズい展開であったが、
次のゴールもバックス側に生まれ、土日通じて初めて2点差を許す。

今度こそ流れを完全にバックスに渡してしまったかと観念しかけたが、
これまた直後、自陣に攻め込まれる場面からなんとかクリアーしたパックに
今度は河合弟がいち早く反応、またもブレイクアウエィの状態から綺麗に決め再び1点差。
後々振り返ってみると、この時間帯に点差を詰められたことが、
最後の劇的エンディングの伏線に繋がっていったと思う。

3ピリは互いに序盤のキルプレーを凌ぐと試合は膠着状態のまま中盤へ。
するとブレイズがペナを貰いこの時間帯としては願ってもないパワープレーのチャンスを得る。
ここで満を持してスペシャルセットを登場させたブレイズ、敵陣での落ち着いたパス回しから
最後はジャレットが得意の遠距離砲を炸裂させ遂に同点!
沸き立つブレイズ応援席!・・・といきたいところだったが、この時ゴールランプに不具合があり
赤ランプが点灯しなかったため、逆サイドにいたブレイズ側ファンはほとんどゴールに気づかず、
歓声に包まれるまで少し時間を要するというオマケがついた。

そんなことがあって同点劇の興奮をあまり感じないまま試合は再開されたが、
すぐさまブレイズがパックを奪い敵陣へ切れ込むと、シャンペインのドロップパスを受けた今城が、
落ち着いてゴールへ流し込み電光石火n逆転劇が完成!
このゴールシーンは逆サイドのブレイズ応援席からもハッキリ見えたため、
今度は先ほどの同点劇の「不完全燃焼」も取り返す勢いで最高潮に盛り上がるスタンド。

しかし逆転に成功したとはいえ、この時点で残りはまだ10分以上もある。
今日の試合展開に限っていえば、1点差などまったくセーフティリードでないことは明らか。
いつもの3ピリで足が止まるバックスの姿は、そこにはなかったからだ。

案の定、注意しなければいけない時間帯にブレイズが痛恨のペナルティを取られると、
この好機を待ってましたとばかりにバックスに畳み掛けられ、またもやスミスに同点弾を浴びる。
再び沸き立つバックス側スタンド。流れは完全にバックスに向かおうとしている。

この東伏見での異様な雰囲気に、あらくまはデジャヴのようなものを感じていた。
そう、11年前のあの試合で、終盤に感じたものと同じ空気なのだ。
あの試合でのバックスは「健さんのために」というサポーターの想いが、
「ミエナイチカラ」となってチームに活力を与えていたように映ったが、
今回も「尚哉のために」「英二のために」という想いが、同じように「ミエナイチカラ」となって、
ブレイズを最後まで苦しめていたように思えてならない。

しかしそこで雰囲気に飲まれ及び腰になることなく、逆に攻める姿勢を明確に示したことで、
ブレイズは相手に行きかけていた流れを最後に再び引き戻すことに成功する。

この試合で60分以内に勝利しないとハルラにシーズン順位を逆転されてしまうブレイズは
同点でありながら6人攻撃を終盤に選択。
時計は残り1分を切り、決めればブレイズ、パックを奪えばバックスの勝利が決まる展開に。

ここでブレイズはワンチャンスに賭けるかのように慎重にパスを回し続け揺さぶりをかけ、
そしてゴール前にスペースができた瞬間を逃さずそこにパスを通す。
一旦は混戦模様となりパックが遠目からは見えなくなったが、次の瞬間、クリーズ前でルーズになったパックを
フリーで待ち構えていたあの選手が、尚哉に引導を渡すかのように、渾身の力で叩き込んでいた。

決めたのは、そう、田中豪
赤ランプが灯った時、計時は残り23秒を指していた。

「ミエナイチカラ」を跳ね除けたブレイズが土壇場の勝ち越し劇で最終戦見事勝利。
シーズン3位を確定させてクレインズとのプレーオフに臨む。
by arakum | 2011-02-20 23:05 | フリーブレイズ(観戦記)
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